馬体重とは
競馬の馬体重について、競馬初心者の人に向けた形でここではお話していきます。
馬体重とは、その名の通り
『馬の体重』
です。
馬の体重は、人もそれぞれ体重が違うように、馬によって体重は違い、体重差があります。
だいたい競馬における競争馬の馬体重は
『400kg~550kg前後』
です。
稀に400kgを切る馬や、550kgを超える馬が出走する場合もありますが、平均すると400kg~550kgの間位に落ち着いています。
馬体重の有利不利は、一般的には
- 馬体重が大きい馬は短距離が有利
- 馬体重の小さい馬は長距離が有利
- 全体的に見ると馬体重は多い馬の方が有利(成績が良い)
と言われます。
これは統計的なデータでありながら、傾向としていえるレベルのデータですので、実際の予想の際にはあまり気にしなくて大丈夫です。
それよりも、各レースで馬体重を見る上では、
『前走よりもプラスマイナス何kg増えているか、減っているか?』
という部分が大切です。
そして、馬体重は各馬に
『適正体重』
というものがあり、この適正体重でこそ、馬のポテンシャルは最大限に発揮できます。
適正体重は馬のみぞ知るものですが、
『適正体重=走りやすい体重(ポテンシャルを発揮しやすい体重)』
というものがあり、この体重を維持してレースに臨んでいることが馬はベストです。
ですので、前走レースよりも過度に馬体重の増減がある馬は、調教や飼育が上手くいっていないケースがあり、前走よりも馬体重がプラスマイナス10kg以上増減のある馬は
『注意が必要の馬(とぶ可能性が高い)』
です。
ですが、このパターン(前走レースより馬体重増減がプラスマイナス10kg以上ある場合)でも、
『前走成績がよくない場合、前のレースで馬体重が合っていなかった場合があり、本来の馬体重(その馬の力が最大限発揮できる馬体重)に今回のレースで戻してきた場合』
は、例えプラスマイナス10kg以上の馬体重増減があったとしても、適性の馬体重となり、好走するケースがあります。
前走成績が良い場合で、馬体重の増減がプラスマイナス4kg以内であれば、特に問題はありません。むしろ前走成績同様、今回のレースでもポテンシャルは発揮されやすく、好レースが期待できます。
前走成績が良い場合で、馬体重の増減がプラスマイナス10kg以上ある場合は、例え人気馬だったとしても
『注意が必要な馬(上位に来る可能性ももちろんあるが、反面、馬体重が原因でポテンシャルが発揮できず、着外になる可能性も高い馬)』
であるということです。
穴馬を狙う場合、前走成績が悪い馬で、馬体重の増減がプラスマイナス10kg前後ある馬は、今回が適正体重となり、調教、飼育が上手くいっているケースがあるので、そういった馬が好走する場合があります。
まとめると、
前走成績が悪く、馬体重の増減がプラスマイナス10kg以上増減がある馬は
『バクチ馬(一か八の馬)』
で、
前走成績が良く、馬体重の増減がプラスマイナス10kg以上増減がある馬は
『注意が必要の馬(馬体重が原因で、強い馬でも着外になる可能性のある馬)』
で、
前走成績が良く、馬体重の増減がプラスマイナス4kg以内の馬は
『今回のレースでも、前走同様、安定したポテンシャルを発揮でき、成績が残せる確率が高い馬』
となります。
馬体重の増減は
『各レース発走の数時間前にJRA公式サイトの出馬表で見ることができる』
ということがあるので、ここを見て馬体重の増減が多い馬、あまり増減が無い馬をチェックし、最終的に馬券購入する馬を判断していくことは、競馬初心者でも見ておいた方が良い1つのポイントでもあります。
もちろん、この馬体重を無視したとしても、全ての予想に影響が出る訳ではありません。あくまで、予想を突き詰める上での1つのファクター(予想する上での情報の1つ)として見ておくことが大切です。
特に馬体重の増減がプラスマイナス4kg前後の場合は問題ありませんが、本命馬や強い馬の馬体重が前走からプラスマイナス10kg以上ある場合は、何かしら起こる可能性があり、馬体重はけっこう大事な部分でもありますので、馬のポテンシャルが発揮される1つの確認すべき指標として見ていくと良いでしょう。
自分が信じる馬、強い馬、馬券を賭けている本命馬が馬体重の増減プラスマイナス4kg前後の場合は、馬体重調整が上手くいっていて馬本来のポテンシャルが発揮されやすい安心できる指標の1つになりますので、こういった点を知っておくことも競馬予想におけるポイントになります。
競馬初心者の方はこの機会に競馬と馬体重の関係、特性を知っておき、予想する上で意味のある情報の1つとして知っておきましょう。